換気システムの第1種に考えてみた

エルハウス 池さん

2018年05月03日 11:26

エルハウス
家つくりアドバイザーの池原です


最近、換気システムのことを
聞かれることが多くなってきました
家の性能面で、関心が高いのでしょう。

換気システムは、シックハウス対策として
10数年前に、設置が義務づけられ
第1種から第三種方式と選択ができます。

ほとんど住宅は 一種換気か三種換気


で、どちらがいいのだろう?
という話になり、
換気に関心のあるかたは、
必ず、一種換気はついていますか?
と問い合わせになりす。

よほど、一種換気を売り文句にして
いるメーカーさんがいるのでしょう 笑

もちろん一種換気は、熱交換が前提で
外気の新鮮な空気と内部からの排気の空気を混ぜて
室内に空気を送り込みます
(外気温より高い温度の空気になります)

第三種は 強制の排気(機械)により
空気が吸い出されることにより
家の中は負圧状態になり、
外部は正圧ですから、自然孔から空気が
流入してきます。

つまりいつも負圧ですから
吸気孔から、家の中の暖かい
空気が外へ流失はしません
(損失していない)

出る力より、入る力の方が
大きいからです。
出たくても出れない状態。

(暖かい空気を無駄に捨ててますよ
 なんて言葉に惑わされないでください 笑)

天気図で、低気圧に向かって風が流れ込む
ことを想像してみると
わかりやすいです。


第一種の家の中は?
常に正圧状態に近い
(吸排気が機械によって蓋をされて
 いる状態ですから)

であることから、効率良く空気を
動かす為には、圧力に頼りませんから
空気の動きが重要です。

空気の動きを計算上通りに動かす為には
余計な、風が流れ込まないことが
大切です。
隙間風が起これば、対流の動きは変わり
効率が落ちます。
(もっと言えば、実際の役目はしていないかも?)

第三種換気の家より 第一種換気の家ほど高い気密性が
求められます。

気密はC値で表しますが
おそらく、0.5以下位、嫌、0.3以下
位の家でないと有効利用できていない
かもしれません。

ダクト方式ということも
欠点です。
一度汚れたダクトは掃除ができない。

半永久に汚れたダクト内の
空気を家中に撒き散らかす
原因ですから、機械内の
フィルターをこまめに掃除しないと
なりません。

エアコンノのフィルターを
掃除しない人は、おすすめできませんね 笑


一種換気、吸排気を混ぜて(熱交換)
することで問題になっています。

新鮮な空気と汚れた空気を混ぜることから
純粋な新鮮な空気が取り込まれないこと。
ちょっと残念です。

決してメーカーのカタログなどには
書かれていません。

“汚染空気の混合”に国交省も注意を促す 
国土交通省は全熱交換器内部での汚染空気の混入問題について、
『木造住宅のシックハウス対策マニュアル』の中で次のようにはっきり指摘しています。
全熱交換型は『環気(排気)の一部が給気に混入するというデメリットもあります。』(そのまま『 』で引用)。


熱効率(暖房効率)を考えた場合には
一種換気は優れ物です。
一概には、一種換気がダメということ
ではなく、すべてのことを
知っておき選択することが
いいでしょう。













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